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ジュリアン・ブリームについて

ぼくの好きなギタリストの中でもおそらく一番じゃないかなと思うのがジュリアン・ブリーム。

ブリームについて少し紹介すると、1933年ロンドン生まれ。11歳からギターを始めたみたい。20世紀のギターの神様、セゴビアに師事した人なのだ。同じ弟子には、現在のギター界のプリンス(もうプリンスなんて歳じゃないけど)、ジョン・ウィリアムス。

ぼくがギターを始めた大学の頃は、ナンバーワンって言われていたジョンの演奏が好きだった。ジョンの演奏はなんといっても「カンペキ」であること。無駄の無い運指、ブレないタッチがスキだった。そしてジョンの演奏で賛否が分かれるのだが、ジョンの演奏は淡白。普通の演奏家ならねっとりと感情たっぷりに弾く部分でもさらっと弾いてしまう。もちろん、技術があってこそ、ねっとりとした演奏を経て、その極地に至ったのだと思う。

一方のブリームは、一言で言うと「人間くさい」演奏をする人。バチバチとはじいたり、ものすごく柔らかい音でさらにビブラートかけたり。そしてよく間違うし。

大学のときはわかんなかったなぁ。「ふーん、ジョンの先輩なんだ」くらいにしか思ってなかった。

ブリームを知るきっかけになったのは、大学にあった「ギターラ」というビデオテープ。これは、ブリームがヨーロッパを旅して演奏をしながらギターの歴史をひもとくというもの。ぼくが好きなアルベニスのコルドバ、グラナダ、セビリア、カディスなんていう都市をモチーフにしたシリーズの曲を実際現地で演奏している。これを観たときは本当に感動した。しかも、口では表現できないんだけど、なにか人間くさい演奏だなって思ってそれが好きになった。

大学を卒業して今、当時に比べれば人生経験も積んだであろう心境で観ると、またおもしろい。そして、大学時代はあんなにスキだったジョンの演奏が物足りなく感じてしまうのだ。

ギターラのビデオはもちろん、大学時代にダビングしてしっかり家に保管している。

残念なことにブリームは2002年に引退している。老化による衰えと数年前の交通事故の後遺症によるものだというから惜しい。この間、Youtubeでたまたまブリームを発見して、観たら引退直前と思われる映像だった。ギターラのブリームの印象しかなかったからショックだったなぁ。年とってて。演奏もやっぱり全盛期には程遠いものだった。

ぼくはこんなに好きになったブリームなのにCDを一枚も持っていない。CDショップに行ってもブリームのは売ってないからというのが理由なんだけど、せっかくだからネットで買ってみようかな。もし、ギターを志しはじめたばかりの人は、一度ブリームの演奏を聴いてみてほしいと思う。今流行の若手ギタリストにはない「味」を発見できるから。今では古いタイプの演奏家なんだけど、こういう演奏をする人もいたということを知っていてほしいな。

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